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パシコンら/河川・火山監視で長距離データ通信実験に成功/多地点観測の安全性向上  [2018年7月6日3面]

 パシフィックコンサルタンツは情報通信研究機構(徳田英幸理事長)と共同で、LPWA(低電力広域通信技術)方式を活用した河川・火山監視用の長距離データ通信実験に成功した。低消費電力で長距離通信が可能な通信方式を利用することで、多地点観測・監視が安全で安価に実現できるようになるという。河川と火山向け監視センサー網の導入を目指し、産官学連携で対応策などを検討する。
 LPWAは、免許不要で特定省電力無線局の利用が可能な周波数帯(920~928メガヘルツ)を活用する。低電力で最大10キロ程度のデータ伝送が可能。流域に設置した水位センサーなどで集めた高密度な情報による防災システムの構築や、火山火口周辺や斜面に設置したセンサーのデータを安全に収集し情報提供するといった取り組みが実現できる。小型の太陽光発電装置と組み合わせれば自立的な観測網の整備が可能だ。
 実験は茨城県の筑波山と小貝川をフィールドに、火山系と河川系のセンサーを設置。パシフィックコンサルタンツつくば技術研究センター(つくば市作谷)の2階屋上(高さ15メートル)にプライベートLoRa中継局(監視拠点)を設置し、実験用ビーコン送信機を使って通信可能エリアを計測した。
 この結果、筑波山(観測拠点からの距離7キロ)を仮想火山とした実験では、山頂の自然研究路のつくば市側全経路と、登山路(白雲橋コース)でセンサーからのデータ受信に成功。小貝川(観測拠点からの距離4キロ)を仮想監視河川とした実験は、4キロ上流部~7キロ下流部のエリアのセンサーからデータを取得できたという。
 今後は、火山の火口付近に設置した化学、温度、振動といったセンサーからの詳細な火山活動情報の取得や、安価で高密度な水位監視システムの構築を実現する。パシフィックコンサルタンツは同機構、クレアリンクテクノロジー(京都府精華町、水原隆道代表取締役)と共同で進めている映像IoT(モノのインターネット)技術を活用した情報収集技術の確立も目指す。

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