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2級施工管理技術検定/1回目の受験者が大幅増/学科試験、全種目で年2回実施  [2018年7月9日2面]

 ◇幅広い世代に受験促進効果
 建設業法に基づく施工管理技術検定の2級学科試験で、全6種目を年2回実施する取り組みが好調に滑り出した。17年度に先行実施した「建築」と「土木」は18年度前期の受験者数が前回と比べ建築で約2倍、土木は約1・6倍に伸長。「管工事」「造園」も受験者数が増加した。「建設機械」を除く5種目では学生以外の受験者が増えるなど、若年層の受験機会の拡大策が幅広い世代に受験を促す効果を発揮しているようだ。
 技術検定は、監理技術者や主任技術者になれる国家資格「施工管理技士」を取得するための試験。土木、建築、管工事、電気工事、建設機械、造園の6種目それぞれに1級と2級があり、学科試験と実地試験で構成する。受験者・合格者の平均年齢も上昇傾向にあるため、国交省は技術力の水準を維持しつつ、若年層の受験機会の拡大や受験要件の緩和を進めている。
 16年度には2級の「学科のみ試験」を17歳で受験できるよう要件を緩和した。17年度からは「土木」種目のうち「土木」と、「建築」種目のうち「建築」の2種別で試験を年に2回実施。この結果、土木、建築とも学科のみ試験の受験者数で過去最多を記録した。
 国交省は現場の担い手確保の一環として、若年層の受験者が多く、高校在学中の合格者の増加が期待できる2級学科試験を、18年度からすべての種目で年2回実施。6月に18年度の学科試験(前期)を行い、8月に合格発表する建設機械を除く5種目で受験者数・合格者数が明らかになった。
 18年度前期試験の建築の受験者数は、17年度前期(学科のみ)と比べ約2・0倍となる5993人。世代別の割合をみると、▽20歳以下=22・1%(前年度27・9%)▽21~30歳=28・1%(30・6%)▽31~40歳=23・1%(20・9%)▽41~50歳=19・6%(14・5%)▽51~60歳=6・2%(5・2%)▽61歳以上=1・0%(0・9%)だった。
 土木の受験者数は、17年度後期試験(学科のみ)と比べ約1・6倍となる7747人。学科のみ試験では過去最多を記録した。世代別では、▽20歳以下=10・4%(40・3%)▽21~30歳=37・1%(26・7%)▽31~40歳=27・6%(16・2%)▽41~50歳=19・6%(12・7%)▽51~60歳=4・5%(3・4%)▽61歳以上=0・7%(0・8%)となった。
 世代別にみると、建築、土木とも20歳以下の割合が減少する一方、21歳以上の各年代でそれぞれ割合が増加している。電気工事、管工事、造園の受験者数を17年度学科のみ試験の受験者数で比較しても同様の傾向が出ている。
 国交省では「幅広い世代で受験者が増えた。前期に学科、後期は実技を受けるような流れではないだろうか」(建設業課)と分析。20歳以下の高校生については「学校側で前期試験の日程を視野に入れたカリキュラムができてくると、受験者数も伸びてくるだろう」(同)とみている。

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