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清水建設/ベトナムにダイオキシン汚染土洗浄プラント建設/19年1月稼働へ  [2018年7月10日3面]

土壌洗浄プラントのイメージ

 清水建設はベトナム国防省と共同で、ベトナムホーチミン市近郊のビエンホア空港内に土壌洗浄プラントを建設する。11月に建設に着手し、12月までに完成させる。19年1~4月にダイオキシン汚染土壌の処理機能などを確認するための実証試験を行う予定。9日に、ベトナム国防省傘下の環境改善に関する研究機関と実証試験に関する覚書を結んだと発表した。
 建設するのはオンサイト型土壌洗浄プラント。処理機能は1時間当たり最大40トン。実証試験はベトナム国防省と共同で実施し、このうち同社が洗浄プラントと関連機器の整備、運搬、建設、運転管理などを、ベトナム国防省が土地整備、周辺インフラ工事などを担当する。
 土壌洗浄は一般的な焼却処理と比較してコストが低く、環境負荷が低い点が特徴。同社の洗浄技術を適用した場合、ダイオキシン含有量の90%以上を除去し、洗浄処理した汚染土壌量の70%近くを浄化土として再利用できる見込み。残りの3割に焼却処理を適用すれば、焼却処理単独で行った場合の2分の1程度のコストで土壌浄化できる。今回の実証試験ではダイオキシン除去率95%を目指す。
 同社の土壌洗浄技術では、汚染土壌をふるい分けした後、粒子の大きさに合わせて水洗いやこすり洗いをし、分離した汚染物質を泡の表面に付着させて除去するフローテーションなどを行う。
 ベトナム国内にはベトナム戦争時に米軍が散布した枯れ葉剤由来のダイオキシン汚染土壌が多く残っており、特にビエンホア空港には国内最大規模の汚染土壌が存在すると推測されている。ベトナムでは2030年までに全土の土壌浄化完了を目指しており、事業の早期着手に向けて浄化技術の選定作業を進めている。同社は実証試験を通じて技術の有効性を同国にPRし、土壌状事業への事業参画を目指す。

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