論説・コラム

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回転窓/予防保全の効果検証を  [2018年7月13日1面]

 記録的な豪雨が襲った西日本地域で道路網が寸断され、一部の工場が今も操業・出荷を停止している。インフラの被害は人々の暮らしを壊すだけでなく、経済も停滞させる▼土木学会が6月、三大都市圏や主要都市の巨大災害対策で報告書を公表した。報告は災害別・地域別のインフラ損壊を含む経済被害の試算とともに、事前対策による被害の軽減効果を併記した▼例えば東京の荒川、大阪の淀川、名古屋の庄内川で巨大洪水が起こった場合の経済被害(14カ月累計)を41兆円と推計。事前に9兆円を投じて3河川の堤防を強化した場合、経済被害は4兆円に縮小すると試算した▼政府は今回の豪雨災害のインフラ復旧に18年度予算などから4200億円を充て、不足分を補正予算で対応する方針を固めた。復旧対応の重要性は言うまでもないが、事前に対策を講じていたら、どれだけ被害や財政支出を抑えられたか。今後の検証が必要なところでもある▼土木学会は多発する激甚災害を懸念し、報告書を政府に提出、早急な対応を求めた。学術研究の枠にとどまらない専門家の警鐘に、国も本気で耳を傾ける時期にきている。

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