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西松建設/傾斜監視クラウドシステムを農業に応用/現地に行かず温度・日照把握  [2018年7月18日3面]

畑に設置されたセンサーボックス

 西松建設は17日、同社が開発した傾斜監視クラウドシステムを農業分野に応用したと発表した。畑やハウスに行かなくても温度や日照を把握できるため、農作業の省力化を図れる。北海道当別町の畑など4カ所で実証実験を開始した。10月ころまで実験を行い、製品化にめどを付ける予定だ。
 農業分野では営農者の後継者不足を背景に、作業の省力化や農業所得の向上につながる他品種化などが推進されている。建設業と同様に生産管理技術の高度化やIoT(モノのインターネット)技術の活用が求められており、同社と当別町の営農者が検討を重ねてこのほど実証実験に踏み切った。
 同社の傾斜監視クラウドシステムは、省電力広域無線通信のLPWAとIoT技術を活用しており、小型センサーボックスを斜面や擁壁など挙動を計測したい箇所に設置すると、ボックスが計測したデータをLPWAでクラウドに転送して管理する仕組み。農業分野への応用に当たっては変状を計測するセンサーの代わりに温度センサーと日照センサーを組み合わせた。
 使い方は、二つのセンサーを任意の場所に設置し、通信モジュールを使って畑やハウスの様子を把握する。計測データはクラウド処理され、あらかじめ設定した計測値を超えた場合はメールで通知される。電池稼働のセンサーボックスは配線が不要で、電池は1年程度交換せずに使用できる。
 システム導入の効果としては、自宅とハウスを往復する回数が大幅に削減するため、作業の省力化が期待される。営農者の勘や経験で決めていた収穫時期をデータに基づいて「見える化」するため、最適な収穫時期に向けて作業できるようにもなる。

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