技術・商品

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

西松建設ら/AIによる切羽作業分析システム開発/無人化施工への足掛かり  [2018年9月10日3面]

ネットワークカメラの設置の様子

 西松建設は7日、ソフトウエア開発のsMedio(東京都中央区、岩本定則社長)と共同で山岳トンネルの切羽作業を人工知能(AI)が分析するシステムを開発したと発表した。ネットワークカメラによって切羽での掘削作業を常時監視し、その映像をAIが分析。分析結果を踏まえて職員が非効率的な作業の改善指示を出し、作業の生産性を高める。システムを活用して作業に関するデータを蓄積することで、将来的な無人化施工への足掛かりとする。
 開発した「掘削サイクル判定システム」は切羽を監視するネットワークカメラ、映像データを蓄積するクラウドサーバー、複数台のパソコンで構成。せん孔や発破、ずり搬出などの掘削にかかる一連のサイクルをネットワークカメラで常時監視し、蓄積したデータをAIで分析する。
 蓄積した映像を基にAIが工種別の時間配分を分析し、一部の工種に時間が掛かり過ぎていると分かった場合、職員が現場にヒアリングして原因を把握。掘削サイクルを見直し、生産性の向上につなげる。映像データやAIによる分析結果はクラウドに蓄積されるため、現場以外に本社や支社などの支援部署も確認できる。
 システムの活用によって環境負荷の低減も可能になる。粉じんが出る作業では送風機などの換気設備を使用するが、粉じんが多い作業、少ない作業をAIが判断し粉じん量に応じて送風機の強度を最適化する。これにより不必要な電力使用が避けられる。
 西松建設は山岳トンネルの省人化・無人化施工を目指す「山岳トンネルAIソリューション」の構築を推進している。同システムの開発はその一環。坑内での重機の移動パターンをデータとして蓄積。将来的には重機の移動などを制御し、無人化施工への足掛かりとする。引き続き工事の自動化、生産性向上、労働災害の低減などに取り組む。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。

インフラ・ビジネス最前線―ODAの戦略的活用
 途上国や新興国で日本の民間企業が行うイ...続きを読む
建設業で本当にあった59話の心温まる物語
およそ500万人が働く建設業界。それぞれ...続きを読む
作業現場が危ない?!熱中症予防・対策マニュアル
熱中症は、早期の対処で重症化を防げる疾患...続きを読む
中小企業の事業性を向上させる税理士の経営支援
身近な専門家である税理士の支援を受け、中...続きを読む
DVD 道路工事の労働災害・公衆災害
安全教育用DVD「つくる!安全現場の一年...続きを読む