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北海道胆振東部地震/道路舗装各社、陥没対応に奔走/道内合材工場は稼働再開  [2018年9月12日3面]

 北海道胆振東部地震で地盤の液状化が発生し、道内各地で道路の陥没被害などが出たことを受け、道路舗装各社が復旧工事などの対応に奔走している。施工中の現場が被災するケースもあり、作業を中断して発注者と今後の対応を協議している社もある。地震に伴う停電で道内のアスファルト合材プラントは一時的に稼働停止を余儀なくされたが、電力の復旧により稼働を再開。被災地の本格的な復旧・復興に対応していく体制を敷いている。
 札幌市内では、市南東部に位置する清田区で地震による地盤の液状化が発生。地盤沈下によって宅地や道路などに大きな被害が出た。清田区以外の地域でも地下に市営地下鉄が走る道路を中心に陥没被害が出ており、東区では地下鉄東豊線が通る地上の道路が約4キロにわたって数メートルの深さで陥没した。
 東亜道路工業は市内で施工中の現場1件で道路陥没を確認。現在、対策協議のために作業を中断している。日本道路は得意先からの応援要請を受け現地での確認を急ぐ。前田道路は10日時点で被害情報は報告されていないものの、道内の現場数が多いことから引き続き状況を確認している。
 供用中の道路では、札幌市などとの年間契約による維持業務として損傷箇所の補修対応が行われている。大林道路は維持業務で北区の損傷箇所の復旧に当たり、9日に仮舗装を完了し交通開放した。地下鉄南北線の上部を通る道路が1メートルほど陥没していたが、砕石で穴を埋め応急復旧。今後本格的な復旧作業に入る予定だ。
 各社が道内に持つ合材プラントの被災状況を見ると、大成ロテックは震源地に近い門別合材工場(日高町)と苫東アスコン(苫小牧市)の2カ所が軽微な被害を受けたものの、10日までに修理が完了し復旧した。道内すべての合材工場が出荷可能な状態となった。
 日本道路のサッポロアスコン(北広島市)は地震発生前の台風21号で被災し、稼働を中止して部品を手配中だった。地震により部品の到着が遅れていたが、10日までに修理を完了させ稼働を再開している。
 地震による直接的な被害を受けなかった工場も電力の供給がストップしたことで、一時稼働を停止していた。だが、10日時点ではほぼ全道のプラントが平常運転に戻っている。

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