論説・コラム

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回転窓/備えと向き合う  [2018年9月13日1面]

 あれから3年、大変強靱(きょうじん)な堤防に生まれ変わりました-。茨城県常総市の神達岳志市長が「決壊の跡」と刻まれた碑の前で撮影した動画をYouTubeにアップし、市民にメッセージを送っている▼3年前の9月10日、同市周辺では台風などの影響で記録的な大雨となり、鬼怒川の堤防が約200メートルにわたって決壊。大規模に水があふれ出る被害も起きて、市域の約3分の1が浸水した。復興に向けて、鬼怒川流域では再度災害防止に向けた工事が展開されている▼災害時の行動計画である「マイ・タイムライン」の普及などソフト施策も一体的に進行中だ。今後も経験したことのない大雨が降るおそれがある。ハードとソフトの両方が組み合わさってこそ本当の意味での強靱な地域が出来上がる▼備えていたことしか役には立たなかった。備えていただけでは十分ではなかった。国土交通省東北地方整備局が東日本大震災後にまとめた心得に、こうしたメッセージが記されている▼西日本を襲った豪雨や北海道胆振東部地震など各地で災害が続発している。災害の備えに終わりはなくレベルを高める必要がある。

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