論説・コラム

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回転窓/わたしたちと一緒に働きませんか  [2018年9月14日1面]

 新しくなった社屋で私たちと一緒に働きませんか-。ある地方の建設会社が念願の新社屋完成を記念して製作した動画をYouTubeにアップし、最後にこんな言葉で結んでいる▼動画は古くなったプレハブの旧社屋を解体し、新しい社屋が完成するまでの過程を3分間に編集している。解体前の旧社屋で社員が手を振りながら見送り、新社屋を出迎える様子は小型無人機(ドローン)を用いて撮影されている▼社屋は会社の歴史とともにある。業績が良いときも悪いときも会社を常に見守っている。企業規模の大小に関係なく、オフィスを見れば会社や経営者の姿が見えてくるともいわれる▼「ようやく念願だった新社屋を建設することができました」。そう話す社長は、人としての豊かさを社員と共に享受したいと考えている。そうした願いが新しくなった建物のデザインにも現れているように感じた▼地方の建設会社は人材の確保に苦慮している。県内の高校全てに求人票を出しても、「この春の採用はゼロだった」と残念がる声も聞こえてくる。若者を迎える社屋の在り方も、採用活動では大きな要素になるのだろう。

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