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国交省/施工に必要な地質データ・3Dモデルの水準検証/後段階の生産性向上へ  [2018年9月14日1面]

 国土交通省は施工段階の利活用を見据え、調査・設計段階で作成するデータやモデルの最適化を検討する。施工に必要な地質・地形データのレベル(点群密度など)や3次元(3D)モデルの詳細度などを施工中に検証する業務を、18年度下期に各地方整備局で1~2件実施。得られた知見をCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)導入ガイドライン(案)に反映させる。
 国交省はこれまで、作業を前倒しで進める「フロントローディング」について、設計や施工など各段階内での生産性向上を目的に推進し、3Dデータや3Dモデルの部分最適を図ってきた。今後は各段階での利活用だけでなく、後段階で必要なデータやモデルを検証・検討し、全体最適へとフロントローディングの幅を広げる考え。
 測量、調査、設計の後段階となる施工をターゲットにしたフロントローディングを検証する。施工に際して必要な地質・地形データのレベル(点群密度や計測方法など)や、3Dモデルの詳細度、属性情報の項目などについて施工中の検証を実施する検討業務を発注。クラウド環境で複数関係者による相互確認を率先して行いながら業務を進める。
 施工段階の3Dモデルに必要な測量・地質モデルを検討。測量、調査、設計の各段階で作成された測量・地質モデルなどについて、施工段階での使用用途やデータ管理方法を踏まえ最適化を図る。従来の発注に必要な資料の考え方を改めて、3Dデータの後段階での更新を念頭に置いた新たな建設生産プロセスの構築を目指す。
 施工段階では、3Dモデルに時間軸を付与した4次元(4D)モデルが施工管理の効率化や可視化などを目的に活用されている。そこで工期と連動した4Dモデルについて検証する。直轄土木工事に原則適用している工期設定支援システムとの連携を行い、発注工期と施工計画とのデータ交換などを検討。同システムの工種や作業工程などをインプットデータとして3Dモデルに付与し、3Dモデルの位置情報を工程と連動させるなど、相互連動を目的とした属性管理方法なども整理する。
 年度内にも検討業務の報告書を取りまとめ、得られた知見をCIM導入ガイドライン(案)に反映。検証結果に基づく改善方針を他の現場に展開し、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)/CIMを活用したフロントローディングによって生産性の向上につなげる。

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