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カナモトら/重機の自動停止システム開発/AIで人を瞬時に認識、接触防止  [2018年10月5日3面]

油圧ショベル後方にカメラを設置し、死角となるエリアをカバーする

 カナモトとソフトウエアの開発などを手掛けるイームズラボ(埼玉県ふじみ野市、齋藤一男代表取締役)は、世界初となる重機接触防止装置「ナクシデント」を開発した。油圧ショベル後方に設置したカメラの映像を人工知能(AI)で分析。建機の付近に人がいた場合、データを検知して自動停止する。今後、土木工事現場の安全対策として採用を提案していく考えだ。
 システムは特殊カメラやパソコン、コントローラー、停止装置、モニターなどで構成。建機の死角となる後方に、距離計測が可能な特殊カメラを3台設置。それから送られた映像をAIで常時監視し、データを分析する。人が建機付近に近寄った場合、運転席に設置したモニターに映し出されるとともに、即座に運転を自動停止する。人が離れれば、すぐに建機が稼働する。認識の範囲は約180度で幅広いエリアをカバーする。
 搭載しているAIはわずか0・05秒で人を検知。利用者が設定した距離に達した場合、1秒以内に建機を自動停止させる。急な飛び出しにも即座に反応できるほか、人がしゃがんでいたり、大きな物を抱えていても、AIが人と認識する。
 カナモトの吉田道信レンタル事業部イベント営業部部長兼ニュープロダクツ室長は、「これまでも安全に配慮した建機を提供してきたが、土木現場での重機による事故は現在でも多く発生している」と強調。その上で「ナクシデントのように、人だけをAIで判別し、自動停止する装置はこれまで存在しなかった。今後は、現場での災害防止に向け、ゼネコンなどに多く使ってもらいたい」と述べた。
 システムは既に量産体制が整っており、いつでも現場投入できるという。今後は油圧ショベルのほか、ホイールローダーやブルドーザーなどにも技術を応用し、現場での重機事故ゼロを目指す方針だ。

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