技術・商品

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

熊谷組/新型CLT床を開発/遮音シート付きALC設置、乾式で衝撃音遮断性能保持  [2018年10月10日3面]

建材試験センターでの実証実験の様子

 熊谷組は9日、中大規模の木造建築への適用を想定した新型の木造CLT(直交集成板)床を開発したと発表した。厚さ210ミリのCLT床に遮音シートを組み込んだALC(軽量気泡コンクリート板)を設置し、CLTの利点である乾式施工を維持しながら遮音性能を高める。建材試験センター(東京都中央区、福水健文理事長)で実証実験を行い、重量床衝撃音(標準重量衝撃源)でLr-45相当という高い遮音性能を達成した。
 CLT床は、RC造の床に比べると比重が5分の1程度と小さいため、特に重量床衝撃音の対策が難しい。マンションなど高い遮音性能が求められる建物では、CLT床の上にコンクリートなどを打設する湿式工事による対策が一般的とされる。ただこの方法では、軽量性に優れるCLT床の特性が生かせない。湿式工事が加わることで工期が長くなる点も課題だった。
 木造CLT床は、重量床衝撃音の遮断性能の向上に重点を置き、付加材としてCLTの上に遮音シート付きのALCを設置する。さらに、二重床と防振天井を組み合わせる。二重床はパーティクルボードとフローリングの間を、比重の高いアスファルトシートを合板で挟み込むサンドイッチ構成とし、高い剛性と密度を同時に確保する。
 同社が取り組む中大規模の木造建築では7月に、CLT壁単体でJIS最高の遮音等級となるRr(空気音遮断性能)-60を達成したと発表している。今回の開発により、主要構造部で音にかかわる床と壁の遮音性能を満たした。並行して研究開発を進める耐火性能と合わせて、早期の実用化を目指す。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。

インフラ・ビジネス最前線―ODAの戦略的活用
 途上国や新興国で日本の民間企業が行うイ...続きを読む
建設業で本当にあった59話の心温まる物語
およそ500万人が働く建設業界。それぞれ...続きを読む
作業現場が危ない?!熱中症予防・対策マニュアル
熱中症は、早期の対処で重症化を防げる疾患...続きを読む
中小企業の事業性を向上させる税理士の経営支援
身近な専門家である税理士の支援を受け、中...続きを読む
DVD 道路工事の労働災害・公衆災害
安全教育用DVD「つくる!安全現場の一年...続きを読む