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東京・中央区/都心部~臨海地域地下鉄新線構想/事業化へ推進協議会が初会合  [2018年10月10日4面]

都心部・臨海地域地下鉄構想の概要図

熱気に包まれた推進大会

 ◇10年以内の開業めざす
 東京・中央区は、東京都心と臨海部を結ぶ「都心部・臨海地域地下鉄新線構想」の事業化に向けた取り組みを加速させている。8月に区や区議会議員、区内沿線地域の町会などで組織する「都心・地下鉄新線推進協議会」を設立。同協議会は5日、区内で「都心・臨海地下鉄新線推進大会」を初開催し、構想の早期実現に向け、関係者と地域住民が一致団結して取り組むことを確認した。区は検討に必要な調査を進め、都や鉄道事業者などとの協議を深め「(新線を)10年以内に開業させたい」(区幹部)考えだ。
 新線の具体的なルートは未定。区が16年に示したルート案(延長4・8キロ)は、都心の銀座を起点に、築地、勝どき・豊海、2020年東京五輪の選手村の建設が進む晴海へと南下。そのまま江東区内に入り、豊洲市場付近を経て、東京ビッグサイト付近を終点とする。終点はりんかい線国際展示場駅に接続し、羽田空港へのアクセスが可能となる。
 新線の構想は、中央区が交通不便地域となっている勝どきや晴海のほか、東京五輪の競技施設が集積する江東区内を含めた臨海部で将来的に居住・交流人口が急増することを見据え、交通需要への対策として発案。14年度に検討・調査を開始した。
 16年4月には交通政策審議会(交政審、国土交通相の諮問機関)陸上交通分科会の「東京圏における今後の都市鉄道のあり方に関する小委員会」の答申に、常磐新線(つくばエクスプレス)の延伸区間(秋葉原駅~東京駅)と一体整備する案として同構想が盛り込まれた。
 東京都心~臨海部間を結ぶ交通手段として、都がバス高速輸送システム(BRT)を計画しており、20年度に虎ノ門(港区)~晴海2丁目(中央区)区間でプレ運行を始めるが、BRTの輸送能力は3分間隔の運行でも1時間当たり2000人程度にとどまるという。そのため、地元はより輸送能力の高い、地下鉄の整備を「一日も早く通してほしい」(山内栄一郎勝どき西町会長)、「長年の悲願だ」(滝浪誠晴海連合町会長)などと熱望している。
 現段階では、ルートや財源の確保策、事業主体などが未定で、構想から計画、事業化まで実現性を高めるには、詳細な調査・検討が必要。新線の対象範囲は江東区にもまたがるため、同区との連携も重要となる。

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