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応用地質/シンガポール市場に参入/現地コンサル会社と資本提携  [2018年10月12日3面]

成田社長〈右〉とリム社長

 応用地質は、シンガポールの建設コンサルタント会社フォン・コンサルと、同社の子会社で構造物点検を手掛けるFCインスペクションの発行済み株式51%を取得する契約を結んだ。成田賢社長とフォン・コンサルのリム・スウィ・コン社長が出席し、11日に東京都内で株式譲渡契約調印式が行われた。
 成田社長は、フォン・コンサルを傘下に収めた理由について「フォン・コンサルは社員を非常に大切にし、顧客のニーズを第一に考え、常に高い品質の仕事を提供している。シンガポールで足元のしっかりした事業を展開できると考えた」と説明。その上で「シンガポールをはじめ東南アジアの各国では建設するだけの時代から維持管理の時代に入ろうとしている」と述べた。
 応用地質の海外グループ企業が提供する優れた計測機器類を提供し、受注開拓に向けてシナジー(相乗効果)を発揮。新しいビジネスモデルを構築しながら、「将来は協働作業で東南アジアの建設市場に展開していく」と市場開拓に意欲を示した。
 今後はシンガポール国内で成長が予想されるトンネル点検や路面下探査などのインフラメンテナンス市場や、建築・土木分野のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)・CIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)市場に対して、OYOグループが保有する地盤の3次元技術などのソリューションサービスや計測システム・機器を提供する。
 リム社長は「シンガポールは東京と同じ成熟都市であり、事業手法が似ている。応用地質の保有する技術、リソース、ネットワーク、知見をフルに活用し、受注を開拓したい。見事な協働作業が生まれ、業績も上がると信じている」と応用地質傘下での今後の事業拡大に期待を表明した。
 フォン・コンサルは社員数75人(18年7月現在)、FCインスペクションは社員数54人(同)。これまでシンガポールで高速道インターチェンジ直下の鉄道トンネルの設計や海底ガス管敷設の地質調査、倉庫の設計などで多くの実績がある。直近の17年12月期の売上高はフォン・コンサル8億60百万円、FCインスペクション2億66百万円。

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