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鹿島/低炭素型コンクリートを土木構造物に初適用/CO2排出量削減し耐久性も確保  [2018年10月12日3面]

ECMコンクリート打設状況

 鹿島は11日、低炭素型コンクリートとして開発した「ECMコンクリート」を、土木構造物に初適用したと発表した。北九州市小倉北区の臨海部で施工中のバースクレーン基礎補強工事に使用。補強部分の増厚部に約140立方メートルを打設した。コンクリートの製造段階で使用するセメントの60~70%を高炉スラグ微粉末で代替。一般的なコンクリートに比べ、製造時の二酸化炭素(CO2)排出量が60%程度低減できる特徴がある。
 ECMコンクリートは、同社が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの受託事業として、大学や複数の企業と2014年に共同開発した。
 適用した工事は、新日鉄住金八幡製鉄所構内の移動式門型クレーンの基礎を補強する。岸壁上部に構築するコンクリート構造物のため塩害対策を検討。高炉スラグ微粉末の水和反応によって表面が緻密化して遮塩性が高くなり、塩害による鉄筋腐食に対する寿命が通常の1・5倍になるため採用を決めたという。
 増厚部の断面は幅480ミリ、高さ1500ミリ。バースクレーンの稼働を維持しながら、効率良く施工した。ECMコンクリートは、日鉄住金高炉セメント(北九州市小倉北区、江頭秀起社長)が製造した。
 ECMコンクリートはこれまで、建築工事で9件の適用実績がある。ひび割れ抵抗性に優れ、発熱量が少ないため、部材断面が大きいマスコンクリートにも適している。今回の実績を足掛かりに、土木構造物への普及拡大を目指していく。

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