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東京都/神宮外苑地区街づくり指針案/民間主体で施設計画検討、11月に指針決定へ  [2018年10月22日4面]

 東京都は19日、「東京2020大会後の神宮外苑地区のまちづくり検討会」(座長・下村彰男東京大教授)の4回目の会合を都庁で開き、街づくり指針案を報告した。8月に公表した素案に対するパブリックコメント(意見公募)の結果を踏まえ、一部の内容を修正・追加した。検討会メンバーの最終意見を踏まえ、11月ごろ指針を決定する。具体的な施設計画は地権者の民間事業者らが検討する。
 指針の対象は新宿、渋谷、港の3区にまたがる神宮外苑地区(面積64・3ヘクタール)のうち地区整備計画が未策定の40・6ヘクタール。既存スポーツ施設の連鎖的建て替え、地域の歴史を生かした緑と交流の拠点整備、業務・商業機能の導入などを進める。2020年東京五輪閉幕後に事業着手する。
 聖徳記念絵画館や軟式野球場がある敷地東側を「豊かな緑と歴史の継承エリア」に指定する。同エリアの絵画館前中央広場(みどり・交流ゾーン)は、建築物の高さを15メートル以下に制限。絵画館に向かうイチョウ並木沿道は、イチョウ並木より低い高さの建築物しか認めないゾーンとする。
 明治神宮球場や秩父宮ラグビー場が立つ敷地中央は「スポーツ文化発信エリア」とし、広場空間の創出と大規模スポーツ施設の更新を進める。敷地西側のスタジアム通り沿道と、南側の青山通り沿道は「機能複合・高度化エリア」に設定する。青山通り沿道を高度業務・商業ゾーン、スタジアム通り沿道は文化・にぎわい等複合ゾーンにそれぞれ分類する。
 敷地中央と西・南側の各エリアは、関係権利者との協議で市街地再開発事業の活用が決まったb区域(17ヘクタール)に当たる。b区域の権利者は▽宗教法人明治神宮▽日本スポーツ振興センター(JSC)▽高度技術社会推進協会▽伊藤忠商事▽日本オラクル▽三井不動産-の6者。
 b区域の開発には、一定の緑地確保などを条件に民間が開発計画を提案する公園まちづくり制度を併用する。指針策定後、関係権利者が具体的な事業計画を作成した上で、公園まちづくり計画を提案する。計画は都が審査し、指針に沿った内容かどうかを確認する。審査を通れば、▽都市計画の企画提案書の提出▽再開発等促進区を定める地区計画、都市計画公園区域の変更▽施設整備▽運営・管理-の順に事業が進む。
 パブコメでは神宮球場と秩父宮ラグビー場の建て替えについて、「ラグビー場跡地に球場を移す案には賛成」「球場とラグビー場を入れ替えるのは歴史・文化を破壊する」「新国立競技場を五輪後、球技専用に改修する計画がある。新しいラグビー場は不要」などの意見があった。都は「スポーツ施設の構成、整備、運営方法は事業者が指針に基づき検討する」「都有地がない民間事業による計画のため、都として予算案を示すものではない」としている。

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