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三井住友建設/PC緊張作業の短縮化システム開発/高強度プラくさびで定着  [2018年11月5日3面]

くさびを使って定着させる仕組みの概要

 三井住友建設と住友ベークライトは2日、三井住友建設が独自開発した「アラミド緊張材繊維強化プラスチック(FRP)」を使ったプレストレストコンクリート(PC)の緊張作業を短縮する新システムを開発したと発表した。従来の手法と比較して緊張作業が3日間短縮できる。西日本高速道路会社が事業主体となって新設する徳島自動車道の別埜谷橋(徳島県阿波市)に初適用する予定だ。
 コンクリートに緊張材を通して緊張力を加える際、通常の緊張材の場合はジャッキを使って緊張材の両端を引っ張る。アラミドFRPは局部的なせん断に弱く、ジャッキにかませる部分に強い力を掛けることができなかった。
 新開発した手法ではコンクリートに緊張力を与える際、鋼製スリーブを緊張材に通し、次に筒状のプラスチック製くさびを通す。くさびは片方の径が太くなっており、鋼製スリーブと重なると途中で止まる仕組み。鋼製スリーブをジャッキにかませることで、緊張材に直接触れずに引っ張ることができる。
 くさびには住友ベークライトの高強度プラスチック技術を用いており、緊張材と鋼製スリーブの双方に圧迫されても破損する恐れがない。固定すれば即座に工事を進めることができる。
 西日本高速道路と三井住友建設は7月、アラミドFRP緊張材を用いた超高耐久橋梁「デュラ・ブリッジ」を共同開発し、徳島自動車道で計画中の別埜谷橋に初採用した。今回開発した緊張材の固定システムは同プロジェクトに活用する予定だ。
 従来の方法でアラミドFRP緊張材を使ってPCを製作する場合、緊張材の両端部を鋼製スリーブに通した後、内部にモルタルを充てんしていた。緊張材と鋼製スリーブを一体化させることでジャッキの力を分散化させ、局所的に力がかかることを回避していた。ただモルタルが固まるまでに3日程度が必要で、緊張力の導入作業に入るまでに時間がかかるという課題があった。

コメント

  • より:

    デュラ・ブリッジが実載荷がかかり続けている状態で長寿命であるかのように言っているのも大丈夫かどうか疑わしいですが。かませた高強度プラスチックがどれだけの寿命があるかどうか分からないですよね。本当には危険なんじゃないですか。

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