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先端建設技術センター、10社/橋脚のプレハブ化普及へ3H工法研究会が発足  [2018年11月16日2面]

 先端建設技術センター(佐藤直良理事長)と民間10社が参画する「3H工法研究会」が14日に発足した。1995年度からの共同研究で開発された同工法は、山岳部などでの高架橋整備で橋脚のプレハブ化とプレキャスト化を推進する。建設工事の生産性向上策i-Constructionで目指している「コンクリート工の効率化」にもつながる。同研究会は工法の改善や改良を図りながら普及拡大を目指す。
 研究会のメンバーはIHIインフラシステム、安藤ハザマ、奥村組、佐藤工業、清水建設、JFEスチール、東急建設、飛島建設、日本ヒューム、フジタ。会長には佐藤理事長が就任した。
 同工法は当時の建設省土木研究所、先端建設技術センター、民間11社による「プレハブ・複合部材を用いた山岳部橋梁の下部工の設計・施工技術に関する共同研究」の成果として実用化された。
 複数の鉛直方向鉄筋に代え、H形鋼と4本の軸方向鉄筋をスパイラル筋で拘束した「スパイラルカラム」と呼ぶシンプルな合成構造を採用している。スパイラルカラムと埋設型枠(3Hパネル)を用いて中空断面の高橋脚を構築する。シンプルな構造で施工の合理化、工期短縮とコスト削減を実現。高所での鉄筋組み立て作業の削減、型枠組み立て・解体の半自動化や不要化によって作業の安全確保も期待できる。
 これまでに30件(19橋梁、46橋脚)の実績があり、高さ80メートルを超える高橋脚にも適用されている。日本建設業連合会(日建連)が16年度に行ったプレキャスト推進に向けた検討でも同工法が比較対象となっている。
 97年度に申請した2件の特許が17年度に消滅したタイミングで、現場の課題を踏まえた工法の改良で新たに3件の特許を申請。研究会の発足と併せ、設計・施工マニュアル、積算資料も整備した。
 今後は、ホームページを立ち上げてPR活動に力を入れながら、発注者やコンサルタントなどを対象とした工法普及講習会を19年度に2回予定。現場見学会を開いて工法への理解を深めてもらう活動を展開する。総会で佐藤会長は、現場の生産性や安全性の向上を通じた「新3K(給料、休暇、希望)の実現の一翼を担う工法だ」と述べた。

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