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大成建設/公共研究施設で国内初のZEB認証取得/エネルギー消費量を85%削減  [2018年11月16日3面]

公共研究施設で国内初のZEB認証を受けた (外観イメージ)

 大成建設が建て替えを進めている名古屋市北区の公共研究施設が、住宅性能評価・表示協会(鈴木崇英会長)の「建築物エネルギー性能表示制度」(BELS)で「nearly ZEB」(ニアリー・ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の認証を取得した。公共研究施設でニアリー・ZEB認証を取得したのは国内で初めて。人感センサーで照明と換気を制御する技術や未利用エネルギーの活用などにより、設計段階で年間消費エネルギーが85%削減できると確認した。
 建て替え中の施設は愛知県環境調査センター・愛知県衛生研究所(辻町流7の6)。完成から45年以上が経過した施設をPFIで再整備する。事業者は同社を含む2社構成の特別目的会社(SPC)で、17年10月に着工した。施設規模はS造4階建て延べ8147平方メートルを計画。19年12月の完成を予定している。
 プロジェクトでは消費エネルギーの削減に向け、同社が開発したさまざまな技術を導入している。独自技術の「T-Zone Saver」(ティーゾーン・サーバー)は、施設利用者を検知して照明の点灯や換気を適切にコントロールし、無駄なエネルギーを減らす。
 施設屋上に設置した太陽熱と、ガスコージェネレーション(CGS)の排熱を冷暖房に利用できる「2温水回収ジェネリンク」も活用。空調設備のエネルギー消費量の抑制につなげている。2種類の太陽光パネルを外壁に取り付け発電すると共に、各部屋からの眺望を確保しながら自然光を可能な限り取り入れている。
 これら技術を組み合わせることで、1平方メートル当たりの年間消費エネルギー量(約1256メガジュール)の80%を削減。資源エネルギー庁が定義するZEBの達成指標(1次エネルギー消費の削減量が75%以上)であるニアリー・ZEBを達成した。
 同社は今回のプロジェクトで得た知見を活用し、ZEBを含む省エネビルを積極的に提案する方針だ。

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