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奥村組ら4社/既製杭の支持層検出システム開発/貫入試験装置搭載、到達を直接確認  [2018年11月16日3面]

既製杭の支持層検出システムを搭載したオーガーヘッドの構造

 奥村組ら4社は15日、杭基礎工事で既製杭の支持層到達を直接確認できる支持層検出システムを開発したと発表した。掘削機先端のスクリューオーガーに地盤強度調査で用いるコーン貫入試験装置を装着し、地盤支持力を測定する。従来は難しかった地盤支持力だけを正確に測定できるようになるという。
 日本コンクリート工業と基礎工事関連製品を扱う佐藤鉄工(千葉県松戸市、佐藤友紀社長)、杭の載荷試験などを手掛ける地盤試験所(東京都墨田区、金道繁紀社長)の3社と共同で開発した。
 既製杭の埋め込み工法のうち中掘り杭工法が対象。従来の積分電流値(単位長さの掘削に要した電流の時間積分値)の測定に加え、コーン貫入試験装置で想定支持層に対して貫入試験を行う。
 搭載する試験装置は地盤工学会で基準化されている電気式コーン貫入試験装置と同じ仕様で、地盤の換算N値を求める。コーンの載荷にはオーガーヘッド内の油圧ジャッキを使用し、硬質地盤の目安であるN値50を超える地盤でも貫入できる。
 掘削で緩んだ地盤では正確な測定ができないため、緩んでいない深さの地盤にコーンを貫入できるよう、ジャッキのストロークは1200ミリと長めに設計した。オーガーヘッドに内蔵した変換器でデータをアナログからデジタルに変換し地上のパソコンに伝送することで、地下50メートルまでの大深度施工に対応する。
 奥村組の技術研究所(茨城県つくば市)の敷地で実証試験を実施した。支持層深度約15メートルの自然地盤に対し、三点式杭打機とコーン貫入試験装置を内蔵した杭径1000ミリ用のオーガーを使って計7本を打設した。システムで測定した換算N値と事前の地盤調査で得られたN値がほぼ一致し、有効性を確認した。
 今後は、杭基礎工事にシステムを適用し施工実績を増やすと同時に、プレボーリング工法や小口径杭などにも適用領域を拡大していく。

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