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竹中工務店ら/空間の明るさ体感VRツールを開発/目の順応を考慮し明るさ再現  [2018年11月20日3面]

VRツールで再現した画像〈上〉と従来のCG画像〈下〉、VRツールを使って明るさを確認する

 竹中工務店と人工照明の空間デザインなどを手掛けるビジュアル・テクノロジー研究所(東京都世田谷区、金谷末子社長)は19日、設計段階で空間の明るさを体感できるVR(仮想現実)ツールを共同開発したと発表した。明るい場所から暗い場所に移動した際の目の順応を考慮し、現実に近い明るさを体感できる点が特徴だ。VRツールの活用により設計者、建築主の早期の合意形成などが期待できる。
 従来の空間体感支援ツールでも空間の明るさを確認できる。しかし実際の建築空間では、壁や床などの明るさ度合いを示す「輝度」が同じであっても、自然採光がある場合や、別の場所から移動してきた場合など条件によっては異なる見え方をする。そのため、さまざまな条件を考慮して明るさをより正確に再現することが課題となっていた。
 開発したVRツールでは、明暗のコントラストや、暗さに慣れた目で照明などの光源を見た際のまぶしさなど、より人の目に近い見え方を再現した。
 VRツール開発に当たっては、東京工業大学が開発した明るさを感じる条件などのアルゴリズムを用いた。BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)をベースに空間の輝度画像を作成し、明るさ感再現画像に変換。さらにこれをVRに適用できる360度画像に変換することで、設計段階のシミュレーションが可能になる。
 竹中工務店によると、近年は部屋全体を均一に明るくする従来型の照明に対し、部屋全体の照度を抑え、卓上照明などを使って作業に必要な照度を補う「タスク・アンビエント照明」が増加しているという。開発したVRツールは、タスク・アンビエント照明を採用し、さらに自然採光を取り入れた建物の明るさを再現する際に特に有効としている。

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