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鹿島/鉄筋かご使用の場所打ち杭工法を初適用/低空頭条件下で生産性向上を実現  [2018年12月6日3面]

鉄筋かごの折りたたみ時と伸展時

 鹿島は5日、伸縮可能な鉄筋かごを用いる「ストランド場所打ち杭工法」を低空頭条件での場所打ち杭工事に初適用したと発表した。工場で組み立てて縮小した鉄筋かごを現場で復元。既存施設内の改修工事など上部に空間がない場所への鉄筋かごの運搬や建て込みを容易にする。JR東日本発注の「JR渋谷駅改良(北)工事」(東京都渋谷区)に導入した。鉄筋かごのたて込み作業を大幅に短縮できたという。
 2005年に開発した同工法は、鉄筋かごのうち縦軸方向の素材を鉄筋から柔軟性のあるストランド(ワイヤ)に変更した。特殊な金具で帯鉄筋と結合することで折りたためる。
 縮小した状態で杭孔まで搬入して設置する。結束を解除してつり具を緩めることで、鉄筋かごの自重で孔内に伸び、建て込みが完了する。縮小時の長さは伸展時に比べ4分の1~6分の1程度。総重量は2分の1~3分の2程度となり、運搬や建て込み作業の労力が大きく軽減される。
 作業性をさらに向上させるため、縦軸方向のストランドと帯鉄筋との結合部に90度回転する特殊金具を開発した。この金具を組み込むことで、縮小時は帯鉄筋に沿ってらせん状に巻かれているストランドが、伸展時には帯鉄筋と直行するようにまっすぐ伸びていく。鉄筋かごの縮小や伸展がスムーズになるという。
 JR渋谷駅の改良工事では、空頭3・5メートルの狭あいな場所に、杭径1・2メートル、杭長7・9メートルの仮設杭を施工した。短く分割した鉄筋かごを機械式継ぎ手などで接続しながら施工する従来工法では、1本当たり5日間かかると想定された鉄筋かごの建て込み作業を5時間で完了した。鉄筋かごは1・25メートルと約6分の1の長さに縮小した状態で搬入し、台車に乗せて駅構内を運搬した。
 同工法は鉄道建設技術の向上に取り組む鉄道ACT研究会のPR工法に登録されている。同社も同研究会に加入している。施工のさらなる効率化や適用対象の拡大に取り組んでいく。

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