論説・コラム

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回転窓/民の声聞く水道法に  [2018年12月14日1面]

 おいしさを表す「旨味(うまみ)」という言葉が、商売で使われると「旨み」の文字に置き換わり、その意味も利益やもうけに変化する▼10日に閉会した臨時国会で成立した改正水道法。行政に代わり、民間が水道料金を収受して運営する「コンセッション(公共施設等運営権)」を推進する規定が盛り込まれたが、「旨みがない」と建設コンサルタントの評判がよろしくない▼コストが落とせても水道事業以外で収益を上げる仕組みがないと、参入は難しいという。改正水道法によるコンセッションは国の許可制で、地方自治体の監視体制や料金設定も国がチェックする▼水の品質や安定供給という公共性を担保する具体策を後回しにして、先に法の内容を固めたことにも首をかしげる。民間からすれば法施行後に問題が噴き出し、運営の権限と利幅が抑えられる懸念が残る▼民間の知恵や資金の活用は厳しい財政状況にある自治体運営を支える切り札でもある。全国に広がりをみせる民活手法の導入の動きに、国が水を差すことがあってはならない。法に基づく今後の制度設計で民間、国民が納得する真剣な対応を期待したい。

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