技・人づくり専門工事業ファイル

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技・人づくり専門工事業ファイル・18/麻布(愛知県春日井市)  [2018年12月18日]

「これが私の正装」と池田社長は常に麻布のネーム入り作業着を着用している

 ◇BtoCの塗装市場確立へ/店舗網広げまずは2025年上場
 屋根・外壁塗装のプロフェッショナル集団を掲げる麻布(愛知県春日井市、池田大平社長)は、2025年にフランチャイズ100店舗を達成して新興企業向け市場のマザーズに上場、その後3年で店舗網を1000に拡大して全国で「BtoC」による塗装市場を確立する構想を描く。塗装を通じて「人々の幸福向上」という理念を現実のものとするため、業界で圧倒的な影響力を持ちたいというのが池田社長の思いだ。
 岐阜県出身の池田社長は、地元の高校を中退して17歳で塗装職人の道に。「きれいにしたものをこんなにお客さんが喜んでくれる」ことがとにかくうれしかった。人々を喜ばせたい一心で腕を磨き、ヘッドハンティングで岐阜や愛知の塗装会社を7社ほど渡り歩いた。
 「ペンキ屋」として人々の生活を美しく彩り、快適な暮らしを提供するという使命感から麻布を立ち上げたのが、16年前の2002年10月。36歳の時だった。
 塗装職人として従事したゼネコンが施工するBtoBの市場から脱して、一戸建て住宅の塗り替えを直接受注するBtoC市場に打って出ることとした。6人の仲間と共に取り組み始め、インターネットが営業の主流となる時代を見据え、宣伝広告費を一切かけずにホームページとSNS(インターネット交流サイト)だけで行う営業スタイルによって売り上げを伸ばしていった。ポイントは「うそ偽りない情報の発信」。
 池田社長が取り組む塗装のスタイルはマナーや常識を重んじた心の技。こうした考え方に基づく塗装工事の輪を広げ、リフォーム工事などで度々取り沙汰される「悪徳業者を排除したい」という思いから、フランチャイズ方式による店舗網拡大を目下推し進めている。
 下請体質を脱してBtoC市場で活動したいと考える地域の塗装工事店を麻布の営業所と位置付ける。店舗出店の費用は600万円を上限に、池田社長の個人資産や会社の留保金、銀行借り入れを財源に全額負担。池田社長が培ったBtoC市場でのノウハウで指南しながら、麻布スタイルの活動をそれぞれの地域で展開できるようにする。これまでに埼玉や福岡などで16店舗を開設した。
 25年を照準とする100店舗の時点で400人、最終的には2万人の塗装職人を麻布の下に集結させたいという思いを持ってフランチャイズの拡大を目指している。職人を目指す者が外国人であっても「日本精神で教えていきたい」と話す。
 規模拡大の目的について池田社長は「健全な市場の形成」であることを強調する。圧倒的な影響力を持つことで「仮に塗装材料を不法投棄するような者がいれば正していけるだけの発言力を持ちたい」のだという。
 池田社長は昨年まで塗装ボランティアを国内外で手掛け、リトアニアの杉原千畝記念館修復で名をはせた。ボランティア活動にひとまず区切りを付け、今後は自身が描く理想の塗装市場の実現を目指し株式上場に向けた活動に全力を注ぐ。
 =随時掲載

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