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清水建設/京都市内でホテル内壁に杉板アート型枠適用/1000平米に木目を転写  [2018年12月20日3面]

木目調の打ち放しコンクリートで高級感のある内壁に仕上げた

 清水建設は19日、19年に開業を予定している「ホテル祇園一琳」(京都市東山区)の内壁に「アート型枠」を適用し、木目調の打ち放しコンクリートを実現させたと発表した。これまでアート型枠を使って施工したコンクリートは100平方メートル程度のものが多く、表層面積約1000平方メートルを施工するのは今回が初めて。杉の木目をコンクリートに鮮明に転写することで、和装建築に溶け込んだ高級感あるコンクリート壁に仕上げた。
 アート型枠は15年に東洋アルミニウムと共同開発した超撥水(はっすい)型枠。水をはじく効果が大きいハスの葉の表面機構を模したバイオミメティクス(生物模倣)技術で型枠表面の撥水効果を向上させた。美観を損なう表面気泡や色むらを大幅に抑制し、美しく高品質なコンクリート壁を実現する。
 ホテル祇園一琳の外壁918平方メートルと内壁103平方メートルのコンクリートにアート型枠を適用した。アート型枠が持つ超撥水効果によって、コンクリート打ち込み時に型枠表面に巻き込まれた気泡を型枠外に排出し、コンクリートの表面を平滑化。杉板型枠を使うことで木目調の高級感ある壁面に仕上げた。
 アート型枠は通常の型枠に比べ製作費が上回るが、型枠から外した後の表面仕上げにかかる工程が大幅に削減されることで、トータルコストは同等以下に抑えられたという。
 建設地の祇園町南側地区では建築物を歴史的なデザインとすることが市から求められている。ホテル祇園一琳は「京都の町並みに溶け込みながらもラグジュアリーな空間が広がる」とのコンセプトの下、意匠性の高い木目調コンクリートの壁を計画。施工を担当する清水建設が木目調コンクリートに適したアート型枠を提案した。

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