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五洋建設/総合職にグローバルコース新設を検討/留学生採用増に対応、人事評価も充実  [2019年1月7日3面]

清水社長

 五洋建設は総合職にグローバルコースの新設を検討する。外国人留学生にも日本人と同じ待遇を用意し、能力を存分に発揮してもらうのが狙い。日刊建設工業新聞などの取材に対し、清水琢三社長は「五洋に入ればグローバルに働けるということで留学生の入社希望者が増えている。採用や教育の仕組みを待遇面と共に充実させたい」としている。
 外国人留学生の採用数は16年度以降で合計25人(19年度予定の7人含む)。従来、新卒で入社する留学生は日本語が堪能な人は総合職(入社3年後に転換)、そうでない人は国際部門の準社員として採用していた。研究職採用やキャリア採用も随時行っている。
 検討中のグローバルコースについて、清水社長は「いきなり海外ではなく日本で育て、日本人と同じように国内外を行き来できる人材を育てたい」と狙いを説明。「海外の現場は日本人スタッフが全体の10分の1。その中で細かな利益を積み上げていくには、外国人留学生をきちんと採用し育てていく必要がある」と話した。
 東南アジア諸国連合(ASEAN)にある大学に留学し、日本企業への入社を希望する学生向けの就職フェアがシンガポールで毎年1月に開催されている。同社も今年から参加を予定する。清水社長は「ASEANの各国から、五洋に興味がある外国人を採用したい」と期待を込める。
 18年4~9月期の海外事業を見ると、全体に占めるシェアは完成工事高の3割に対し、完工総利益(粗利益)が2割。前年同期の実績と比べ7%改善した。課題としていた利益率の改善が進み、国内の土木、建築とともに3本柱の一つとして成長を続けている。
 直近では、シンガポールで延べ約28万8000平方メートルの大型総合病院の新築工事が完成した。同国で大型地下高速道路工事、香港では沈埋工法による海底トンネル建設工事など、難易度の高いプロジェクトも相次ぎ受注している。価格よりも設計・施工方法など技術面にウエートを置く技術難易度の高い大型工事では、同社の高い技術提案力が評価されているという。
 海外事業をさらに伸ばしていくため、同社は17年度から国際部門の主要拠点であるシンガポールと香港の外国人職員を対象とした人事評価制度、18年7月からは等級制度と報酬制度を導入するなど、モチベーションを高める施策を打ち出している。

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