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回転窓/本気度を試す年に  [2019年1月9日1面]

 あるゼネコン社員の嘆き。「会社の幹部は普段から休日をもっと取得しろと言っているが、年末年始は12月28日までみっちり仕事で、年明けも4日から通常出勤。言うことと、やることが違う」▼今回の年末年始の休暇はゼネコン各社の対応が分かれた。以前であれば足並みをそろえて4日に仕事始めとなるところだが、4日を休日とした企業が目立った。年末の仕事納めも27日に前倒しし、28日を休む企業もあった▼建設業界にとって今年、最大の課題が「働き方改革」の実現。現場には「4週6閉所の実施」や「長時間労働の是正」などの指示が飛ぶ。ただ具体策は現場任せで、現場所長は頭を抱える▼生産性の向上で対応するにしても、実現には時間とお金がかかる。このままだと若手社員に休みを取らせ、管理職社員がその分を埋めて、何とか現場を回すという本末転倒の事態にもなりかねない▼働き方改革の実現には思い切った全社的な生産体制の見直しが不可欠だろう。まずはボトムアップで現場の声を吸い上げ、最後はトップダウンで英断を下す。建設業が魅力ある産業になれるのか。本気度が試される年になる。

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コメント

  • 柳井土木建設協同組合 亀田 幸博 より:

    日本企業は経営トップの本気度が見えにくい。
    建設業は特にひどい。

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