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清水建設/木質構造の中層集合住宅建設に着手/独自構法、耐火部材初適用  [2019年1月9日3面]

RC造と木質構造を組み合わせたハイブリッド構造

 清水建設は8日、名古屋市内で建設中の中層集合社宅に独自のハイブリッド木質構法「シミズハイウッド」と、木質耐火部材「スリム耐火ウッド」を初適用したと発表した。シミズハイウッドは木質構造とS造やRC造の自由な組み合わせが可能。今回の計画では同住宅に求められる耐震性や耐火性、遮音性などを確保するため、木質構造とRC造の最適な組み合わせを追求した。
 スリム耐火ウッドは、耐火シートと強化石こうボードの異種材料で燃え止まり層を構成する。菊水化学工業と共同開発した。火災が発生した場合、熱によって薄い耐火シートが発泡して断熱効果を発揮。強化石こうボードの吸熱・断熱効果などで、高い耐火性能を確保する。
 シミズハイウッドはプレキャストのRC接合部材を介して木質構造とRC造、S造を一体化する。接合部の耐震性を確保し、火災時の熱伝導も抑制する。
 名古屋市内で建設中の建物は地下1階地上4階建て延べ3152平方メートルの規模。自社の設計・施工で20年2月の完成を予定している。設計に当たっては構造体や内外装の仕上げ材として計178立方メートルの木材を採用する。地下1階の柱頭部に11基の免震装置を設け、その上に人工地盤を築いて建物を建設する。建物のうち梁、柱、間柱、耐震壁が木質構造部となっている。
 柱と梁の接合部にシミズハイウッドの核となる耐震性、耐火性、施工性にすぐれたプレキャストコンクリートの接合部材(PCa接合部材)を使って一体化させる。床の一部はRCとCLT(直交集成板)パネルの合成床となっており、CLTパネルは施工時には型枠などとして機能する。

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