論説・コラム

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回転窓/阪神大震災後の奮闘がドラマに  [2019年1月10日1面]

 平成の時代には多くの出来事が起きた。国内を振り返って挙げられる一つが、自然災害だろう▼日本列島が災害と隣り合わせであることを改めて認識させる発端となったのは阪神大震災だった。発災から24年を目前に控えた15日、震災後の応急復旧をテーマにしたドラマが全国放送される▼関西テレビが企画した「BRIDGE はじまりは1995・1・17神戸」だ。高架橋などが崩落したJR神戸線の六甲道駅を74日間で復旧させた工事を題材にしたフィクションで、俳優の井浦新さんが現場所長役を演じる▼モデルとなったのは実際に工事を指揮した奥村組の岡本啓氏。余震が続く中での難工事だった。「『日本の大動脈を自分らが握っているんや!』という思いでした」。井浦さんとの対談で岡本氏はこう話している。「工事のみなさま、おケガのないように」。復旧工事の最中、同駅にはこうした垂れ幕も掲げられたという▼大きな災害に居合わせた人は奮闘を余儀なくされる。それは市民も行政も建設産業も同じだ。災害を乗り越えていく姿から大切な何かを学んでいく。平成の締めくくりには必要な姿勢であろう。

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