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前田建設、帝人/高機能繊維補強集成材の初適用建築現場を公開/建て方が完了  [2019年1月10日3面]

床部分の施工状況。AFRWを使うことで床を宙に浮かべる設計を可能にした

 前田建設と帝人は8日、東京都日野市で木造建築用集成材「AFRW」を使った初弾案件であるオフィスの建設現場を報道陣に公開した。AFRWは帝人が15年に開発した炭素繊維などの高機能繊維で補強した集成材で鉄骨並みの強度を持つ。建築物の構造材として実用化するのは世界初の試みで、オフィスは3月末の完成を予定している。8日に建て方が完了した。
 日野市の帝人東京研究センター敷地内にRC一部木造2階建て延べ205平方メートルのオフィスを建設している。設計・施工を前田建設が担当。延べ床面積で約半分に当たるスペースの床や屋根にAFRWを使用している。8日に床部分が完成し建て方が完了した。今後はホールを囲むようにガラスをはめ込む作業などを行う予定だ。
 AFRWは従来の集成材の両端部にアラミド繊維・炭素繊維強化複合材を張り合わせて製造する。木材の3倍以上の曲げ剛性を持つ。梁を構築する場合には木材の使用量がこれまでの3分の1程度で済む。従来の集成材に比べ軽く、梁の断面積(梁せい)が小さくできる。ロングスパンでの使用も可能になり、建物の意匠性も向上するなどのメリットがある。
 初弾案件ではAFRWが持つ「木の強さ」を強調する目的で居室空間を本体から宙に浮かすなど、これまでの木造では難しかった設計を取り入れている。
 今後、建設市場での木材利用の活発化を追い風にAFRWの利用拡大に取り組み、一般建築物での実用化を目指す。

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