行政・団体

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

国交省/機械式鉄筋継ぎ手工法の指針策定/大型構造物にPCa部材採用へ  [2019年1月10日1面]

 国土交通省が建設現場の生産性向上策i-Construction推進の一環で設けた有識者委員会は、プレキャスト(PCa)構造物に適用する「機械式鉄筋継ぎ手工法」のガイドラインを策定した。交通などによる疲労の影響を受けない接合部を対象に、設計・施工の留意事項を整理した。工法の技術的指針として役立ててもらい、大型構造物へのPCa部材の採用を促進する。
 同工法は、鉄筋の端部にカプラーやスリーブなどを取り付けて機械的に接続するのが特徴。PCa部材を接合する場合、鉄筋継ぎ手の位置が一つの断面に集中するとともに、施工後に目視で確認できない。このため鉄筋継ぎ手の性能や特徴を熟知して設計、施工を行う必要がある。
 指針は、鉄筋継ぎ手が部材断面内にあり、疲労の影響を受けない接合部に適用する。公的機関などの技術的確認を受た工法で、土木学会の「鉄筋定着・継ぎ手指針2007年版」に規定されたSA級またはA級相当の性能(強度など)を有する継ぎ手を対象とする。
 鉄筋継ぎ手がない部材と同等の耐荷性状を実現するため、鉄筋継ぎ手のかぶりやあきを適切に確保するよう明記。継ぎ手のあきは接合される主鉄筋の直径の1・5倍以上を条件とした。
 施工は工法に関する教育や講習を受けた有資格者の管理の下、施工要領に基づき実施。PCa部材の据え付けや、グラウトの充填(じゅうてん)など各段階の施工手順を例示。確認や記録事項も参考資料にまとめた。検査に関する留意事項も明記。グラウトの排出状況や養生などのポイントを整理した。
 国交省は9日付で地方整備局などに送付し、工法の技術的指針として活用。PCa部材に工法を適切に使用することで建設現場の生産性向上につなげる。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。