論説・コラム

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

回転窓/池の水を抜くと見えてくるもの  [2019年1月11日1面]

 東京都内にある大小さまざまな公園のうち都立公園は82カ所。そのうち48公園に合わせて約100の池がある。噴水池やボート池など親水を目的としたものや文化財庭園の修景としての池、生物の生息空間となるビオトープ池など整備目的や役割もさまざまだ▼都立公園の維持管理を行う東京都公園協会は水質改善や生態系の回復を狙いに昨年11月から8公園内の10カ所の池で「かいぼり」を実施。池の水を抜き、生物を捕獲・保護した後、ごみやたまった泥を除去し一定期間干す作業に取り組んでいる▼ボランティアの一員として事前講習を受講した上で品川区にある林試の森公園の上池で12月に行われたかいぼり作業に参加した。近隣住民が見守る中、老若男女20人ほどの参加者が胴長を身に着けて、コイ、スジエビ、ザリガニ、カメなどの捕獲に汗を流した▼上池はトンボ、カメムシ、ホタル、ゲンゴロウといった水辺の昆虫が数多く生息できる環境を目指して27年前に整備された人工池。かいぼり作業に参加して在来種の保護と生物多様性、池の保全と市民参加の意義を再考する機会を得た。あすは小金井公園で実施される。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。