工事・計画

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福岡市研究会/博多港WF地区アクセス強化で最終会合/「ロープウエーが望ましい」  [2019年1月11日17面]

 福岡市が設置した有識者らの「ウオーターフロント(WF)地区アクセス強化研究会」(座長・石田東生筑波大学名誉教授)は9日、最終会合を開き、博多港WF地区の再整備に伴い見込まれる交通混雑対策として博多駅地区とWF地区の間に「ロープウエーを整備するのが望ましい」とする結論をまとめた。コストや都市景観への影響などを考慮して意見集約した。市の試算によると整備延長は2キロ、整備費は101億円。実現すれば国内初の都市型ロープウエーとなる。
 第2期展示場やホール、ホテル、商業施設、クルーズターミナルなどを計画しているWF地区再整備に伴い、おおむね20年後に片方向で1日当たり約1万4000~2万人、ピーク時で1時間当たり約1400~2000人の輸送が可能な交通システムが必要になるとの前提で地下鉄やモノレールなど8案を16の指標で評価した。
 ロープウエーは整備費に関してはその他の案が176億~700億円だったのに対して最も安価。輸送能力なども条件を満たし、観光資源としての眺望や景観、省エネといったWF地区の魅力向上に関する指標で最も評価が高かった。
 市が持つ地盤データや海外の先進事例などを参考にした市の試算ではロープウエーの整備費は支柱・基礎(単柱型10基)31億円、軌道1億円、設備27億円、駅舎(2カ所)19億円、その他23億円を見込む。
 会合後に会見した石田座長はコストや導入空間、都市景観への影響、シンボル性などの理由から出席者の総意で結論をまとめたと説明。整備ルートとして想定される大博通りはほぼ直線のためロープウエーが導入しやすく、落下物対策や風の影響なども他の案に比べて劣る点はないとした。
 天神地区とWF地区を結ぶロープウエーは技術的に難しく、都市景観への影響や交通需要を考慮し、整備する必要はないと判断した。
 市では研究会の結論を踏まえ、実現可能性に関する調査を進めるなど今後の対応を検討するとしている。

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