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学術会議/免震・制振データ改ざん再発防止で提言へ/第三者の抜き取り検査実施を  [2019年1月16日1面]

 日本学術会議(山極壽一会長)は、免震・制振オイルダンパーの検査データ改ざん問題などを踏まえた再発防止策を今春にもまとめ提言する。現段階の案では、必要な対応として▽第三者による抜き取り検査の実現▽大型製品の実大試験施設の導入▽共用の大型試験設備を持つ検査機関の設置-などを挙げている。
 同会議の土木工学・建築学委員会(米田雅子委員長)が15日、東京都内でオイルダンパーや免震積層ゴムのデータ改ざんを踏まえたシンポジウムを開催。その中で、信頼回復に向けた提言の案を報告した。改ざんを見抜けなかった背景として、製造会社の自社出荷検査に任せてきたことなどを指摘。第三者検査機関の抜き取り検査で性能試験を行うことが必要だとした。
 現状では、低速度や縮小したモデルでの試験にとどまっており、その結果を踏まえて設計に用いる性能を推測している。安全確保の観点から、免震支承やダンパーの実大試験が可能な試験装置の整備が強く望まれるとした。米国や中国、台湾、イタリアでは、実物大製品の動的実験・試験が可能な施設があるという。
 大型試験施設を保有する第三者検査機関の設置も提案した。国の支援を求めるほか、民間に対して出資への協力を呼び掛けていくことを想定している。研究開発や技術開発、自社製品検査などにも有効活用できると見ている。

コメント

  • 諏訪勝次 より:

    日本になく、米中台伊には実物大製品の実験・試験が可能な施設があるという、ショックですね。外国にあって我国にないのは不思議です。実物大木造建物の振動装置の実験映像を見たような気がしますが、そのようなものとは違う装置なのでしょうか。外国の実験装置がどのようなものなのか知りたいです。筋交いのような在来工法に基づく工法より、免震制振装置などは計算や小型実験でかなりの精度の高いものが期待できるのではないかと思いますが、将来的に、より精度・信頼の高い安全を輸出することが可能になることですので、大型試験施設の設立および人材の育成は急務ではないかと思います。

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