工事・計画

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横浜市、川崎市/地下鉄3号線延伸事業化で覚書交換/30年の開業めざす  [2019年1月24日4面]

覚書を交わす林文子氏〈左〉と福田紀彦氏

概略ルートイメージ

 横浜市の林文子市長と川崎市の福田紀彦市長は23日、横浜市営地下鉄3号線(高速鉄道3号線)「あざみ野~小田急線新百合ケ丘駅間」延伸計画の事業化で合意し、覚書を交わした。横浜市営地下鉄を新百合ケ丘駅まで延伸し、横浜市内に2駅、川崎市内は2駅を新設する。用地取得や工事費など総事業費は概算で1700億円程度を見込んでいる。事業主体は横浜市交通局。事業スキームは地下高速鉄道整備事業費補助を想定している。関係機関との協議・調整を行い、早期の事業着手を図る。2030年の開業を目指す。
 延伸ルートはあざみ野駅(横浜市青葉区)から青葉区すすき野付近を経由して新百合ケ丘駅(川崎市麻生区)までを結ぶ延長約6・0~6・5キロ。実現すれば川崎市北部・多摩地域と新横浜・横浜が直接つながる。新幹線や羽田空港へのアクセスが飛躍的に向上し、沿線の活性化につながると期待されている。
 新駅は既設のあざみ野駅を除いて横浜市青葉区に2駅、2駅を川崎市麻生区に設置する。青葉区内はあざみ野駅と市境中間の嶮山付近と、市境のすすき野付近を計画する。
 川崎市内は終点の新百合ケ丘駅南口付近に至る3ルートを想定。東側ルート(延長約6・5キロ)はヨネッッティー王禅寺付近の新駅を経由する。中央ルート(約6・0キロ)は王禅寺公園付近に新駅。西側ルート(約6・3キロ)は白山付近に新駅を設置する。3ルートのうち東側が、より整備効果が高いとしている。市民への説明などを経て19年度にもルートを決定する。
 概算事業費は約1690億~約1760億円と試算する。事業費を約1800億円とした場合の内訳は補助対象の工事費、用地費などが約1500億円。このうち地方が負担する約430億円は両市が折半する。補助対象外の車両費や建設利息などは約300億円と見積もる。
 23日に横浜市役所で林、福田両市長が会見した。林市長は「二つの政令市にまたがる市営交通は全国初。市民に喜んでいただけるよう早期実現に取り組む」と述べた。福田市長は「新百合ケ丘駅周辺地区の街づくりに弾みが付く。川崎市にもメリットが大きい」と話した。
 延伸事業は16年4月の交通政策審議会(国土交通相の諮問機関)がまとめた東京圏の鉄道整備に関する答申に盛り込まれている。これまでの調査によると累積損益欠損解消年は25~30年、累積資金不足解消年は33~36年と分析している。

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