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西松建設、奥村組/トンネル発破音低減する防音扉開発/車両通行部だけ二重構造に  [2019年2月8日3面]

開発した防音扉の概要

 西松建設と奥村組は7日、トンネル工事の発破音を低減する防音扉を開発したと発表した。坑内に設置する防音扉の車両通行部分だけ二重にし、高い防音性能を確保する。通常の防音扉を2基設置した場合と同程度の効果があり、コストは2基設置した場合と比較して30%程度低くなる見込みだ。
 開発した「改造型防音扉」は、通常の防音扉の車両通行部分だけを二重に改造した。既存の車両通行部とその側面、上面はコンクリート充てんパネルで接続する。発破時に坑内側の扉が先に振動してエネルギーを損失させることで、防音性能を高める。
 西松建設・関西新洋西山・東山建設・大宮建設JVが施工している「国道493号道路災害関連(小島トンネル)工事」(高知県発注)で試行導入した。改造前の防音扉と比較して低周波音圧レベルは10デシベル、騒音レベルで7デシベル低減したことを確認した。
 一般的な防音対策と比較して安価に設置できる点が特長。防音扉に高い性能を求める場合、扉部材にコンクリートを充てんしたり、防音扉を30メートル間隔で複数基設置したりする。こうした対策はコストがかさむという課題があった。改造型防音扉はリース材の一般的な防音扉を使うため、比較的安価に設置することが可能。通常の防音扉2基分よりも低いコストに収まる。
 1基の設置で十分な防音効果を発揮するため、早期に発破作業ができるのもメリットの一つ。複数基の防音扉を設置する場合、30メートル程度間隔を空ける必要がある。防音扉が設置された場所から30メートル先までは、発破よりも掘削速度が劣る機械施工で進めなくてはならなかった。改造型防音扉は1基設置すれば一定の間隔を空けて発破掘削を始められるため、工期の短縮にもつながる。

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