企業・経営

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

三菱重工業/泉澤清次次期社長が会見/高収益企業に挑戦  [2019年2月8日3面]

会見後、握手を交わす泉澤次期社長〈左〉と宮永社長

 三菱重工業の次期社長に就任する泉澤清次取締役兼常務執行役員が6日、東京都内で記者会見した。泉澤氏は「グローバルグループ経営の進化、成長戦略を成し遂げ、高収益企業にチャレンジしていく段階にある」と現状を分析。目標達成に向け「従来の枠にとらわれず、常に顧客や社会のニーズを捉えたソリューションを提供していきたい」との経営方針を明らかにした。
 客船事業や米国原発事業の対応が落ち着いたことから、同社は経営陣の若返りを図り、新たな成長に向けて再スタートを切る。ICT(情報通信技術)などを活用した新分野への開拓を進める。泉澤氏は「このような時に社長を引き継ぐのは大変責任が重いことだが、やりがいのある仕事だと思っている」と社長就任の抱負を述べた。
 経営のかじ取りでは国産小型ジェット機「MRJ」の開発の遅れ、火力発電事業の収益確保など課題も山積する。泉澤氏は「(短期間で事業を行う)直近の分野と長いレンジでの成長の分野をミックスさせて取り組んでいく必要がある」と指摘。メンテナンスなど納品済みの製品に対するサービス事業を拡大し、将来的には製品事業を複数組み合わせることで顧客のニーズに応えていく考えを明らかにした。
 会見に同席した宮永俊一社長はMRJについて「ステークホルダーが多く、三菱重工業だけの考えだけではできない」とし、丁寧な引き継ぎの必要性を訴えた。火力発電事業についても「新経営陣が全力疾走できるように(引き継ぎを)進めていきたい」とした。泉澤次期社長を含めた新経営陣に対しては「組織をもう少しフラットにして、フィードバックがすぐにできるようにしてほしい」と期待を込めて話した。
 同社は多様な事業を擁するコングロマリット経営を展開している。泉澤氏は「複数の事業をやっているため、人材やネットワークについてメリットを出せる」と自社の強みを説明。めまぐるしく変わる経営環境に対応するため、機械製品の集合体から高付加価値の資本財の製造を中心とした経営への移行を急ぐとした。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。

インフラ・ビジネス最前線―ODAの戦略的活用
 途上国や新興国で日本の民間企業が行うイ...続きを読む
建設業で本当にあった59話の心温まる物語
およそ500万人が働く建設業界。それぞれ...続きを読む
作業現場が危ない?!熱中症予防・対策マニュアル
熱中症は、早期の対処で重症化を防げる疾患...続きを読む
中小企業の事業性を向上させる税理士の経営支援
身近な専門家である税理士の支援を受け、中...続きを読む
DVD 道路工事の労働災害・公衆災害
安全教育用DVD「つくる!安全現場の一年...続きを読む