論説・コラム

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回転窓/誰かの助けになるように  [2019年2月12日1面]

 子育てに関する痛ましい事件が世間を騒がせている。小さな子供を傷つけたり救いの手を差し伸べる側に不手際があったりと、見聞きしたくないニュースが数多く報じられている▼他人に干渉することに勇気がいる世の中である。救いを求める子供のメッセージに気付いてあげられるか、気付けたなら何ができるのか…。悲しい事件の報道に考えを巡らせる人は少なくないように思う▼「行ったことはある?」。19年度予算案の新規事業に子育て支援施設の拡充を盛り込んだある自治体の首長が、効果を聞いた記者に逆質問していた。正直な記者と優しい首長なのだろう。「行ったことがありません」「ぜひ行ってください」というやりとりがあった▼法律などの制約がある中で、行政機関が子育てのさまざまな支援措置を講じていることを学ぶ機会となった会見に、自戒を込めて感謝したい▼時期的なものもあり、自治体の19年度予算案を紙面に掲載することが多くなっている。過去最大の投資的経費を計上した自治体が複数ある。誰かの助けとなる地域に必要な施設の整備が促され、悲しい事件が少しでも減るよう切に願う。

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