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鹿島/オフィスビル新築で溶接ロボット本格適用/スマート生産を推進  [2019年2月14日3面]

ロボットによる上向き溶接

 鹿島は13日、名古屋市内で施工している自社ビルの新築工事で、柱の全周溶接と梁の上向き溶接に「汎用(はんよう)可搬型溶接ロボット」を本格適用したと発表した。実際の工事で安全、高品質に溶接できると確認。建築生産プロセスの変革を目指す「鹿島スマート生産ビジョン」の関連技術として、今後積極的に活用していく。
 S造建物では、骨組みとなる柱や梁を現場で溶接するのが一般的。形状や肉厚が大きい柱の横向き溶接などは作業者の負担も大きい。溶接技能者の確保と作業の効率化・省力化が喫緊の課題となっている背景もあり、作業の半分をロボット化する方向で技術開発を進めている。
 溶接ロボットを適用したのは、名古屋市中区で進めている「(仮称)鹿島伏見ビル新築工事」。グループ会社の鹿島クレス(東京都港区、戸田猛社長)が、溶接ロボット10台とオペレーター8人で、柱10カ所と梁585カ所の溶接作業を行った。柱と柱の接合部の全周溶接と、柱と梁仕口部の下フランジ溶接は、すべてを溶接ロボットで施工した。
 下フランジの溶接は、従来は上方からの下向き溶接で実施しているが、梁などの支障物があり、作業に時間がかかっていた。溶接ロボットを用いることで直線的な溶接が可能となり、品質や性能が大幅に向上するという。従来方法は上階の床施工を後回しにしていたが、ロボット化でそうした対応が不要となり、鉄骨建て方工程が短縮できる。溶接作業量の平準化にもつながる。鉄骨製品の製作精度などにも適切に対処する必要がある。技術開発ととともに、溶接ロボットを操作するオペレーターの育成・訓練などを含め、トータルな施工システムを構築するとしている。

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