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クロダテック/ダンプタイヤ泥の新型洗浄装置を開発/鋼製ピット内に渦が発生  [2019年2月14日3面]

装置の仕組み

黒田社長

 建設資機材を製造販売するクロダテック(大阪市鶴見区、黒田力社長)は、ダンプカーのタイヤに付着した泥を効率的に除去する洗浄装置を開発した。水をためたピットにダンプを進行させ、タイヤをゆっくり回転させると洗濯機のように渦が発生し、土砂が除去できる。1960年代から使用される従来方式の課題を解消。現場の需要に応えていきたい考えだ。
 土木工事を主体にゼネコンの現場ニーズに応じた資機材を開発する同社は、リニア中央新幹線など大型のトンネル工事や都市部のシールドトンネル工事などに伴い、今後もタイヤに付着した泥を除去するニーズがあると判断。従来方式の利点を組み合わせた新タイプの洗浄装置を考案した。ゼネコンの現場で試験的に取り入れた成果を踏まえ、今後、積極的に提案する。
 装置は、30トン積みダンプの利用を想定して縦9メートル、幅4メートル、深さ0・7メートルの鋼製ピットに、タイヤの位置に合わせたローラーを装着。駆動輪を逆回転させるとそれに合わせてローラーが回り、水中に渦を巻き起こす。渦の効果で「15秒もあれば十分に泥を除去できる」(黒田社長)という。耐久性が高く、メンテナンス性にも優れている。
 ピットは2分割して運搬が可能。オプションで汚れた水をくみ上げるポンプと液体サイクロンを取り付ければ、土粒分と水を分離させることができる。土粒分は土のう袋で回収し、きれいになった水は循環してピットに戻してタイヤ洗浄に使えるようにする。
 同社がゼネコン各社に販売・リースを行うほか、レンタル会社を通して新型装置を市場に投入する予定。福島県で現在も進む除染現場での利用を含め、「できるだけ人の手間をかけずに、周辺環境を改善する装置として現場の課題解決に貢献していきたい」(同)とする。
 建設発生土を運搬するダンプのタイヤに付着した泥は走行中、道路に散乱してしまうことがある。現場に洗浄装置が登場したのは50年ほど前にさかのぼる。従来方式はローラーの上でタイヤを高速回転させて、遠心力で泥を飛ばす「乾式」、タイヤを回転させながら、ノズルから出る水の噴射で泥を落とす「湿式」、水を張ったピットをダンプカーが通行することで泥を落とす「ピット式」の三つに大別される。付着した泥が取り切れなかったり、大量の水を使いメンテナンスも必要だったりと、いずれの方式にも課題があった。

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