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産総研ら/空間内の音を可視化する技術開発/360度全方向対応  [2019年3月5日3面]

 産業技術総合研究所(産総研)と民間企業4社は、3次元(3D)マイクを使って収録した音源データを分析し、音の強さや方向が可視化できる技術を開発した。3Dマイクで録音したデータから音の強さの空間分布を計算し、安価で簡単に空間内全方向の音源位置が可視化できる。
 共同研究に参加した民間企業は長谷工コーポレーション、安藤ハザマ、佐藤工業、ソフトウエア開発などを手掛けるCAEソリューションズ(東京都千代田区、今木敏雄社長)。同技術は、360度全周から音を録音できる3Dマイクを使って音の強度などを測定。マイクの位置(受音点)を中心とする球面で、音の方向と強さを表す強度分布図を作成する。さまざまな音源に対応し、最適な周波数帯域や空間分割幅を自由に設定できるよう工夫されている。
 同システムの精度を検証するため、音が響かない無響室で真正面と左右45度にスピーカーを設置。右45度から自動車、正面からバックホウ、左45度から電車の音を出して各音源方向の解析を行った。
 各音を一つずつ出したり、二つ、三つの音を同時に出したりして解析し、音源が一つであれば、正確に各音源の方向を分析できることを確認した。その上で、全天球カメラで撮影した360度画像に、音声データを重ね合わせれば、高精度で音源の方向を可視化できる。
 同システムの開発に向け、産総研は、音源方向の解析アルゴリズムの評価やサンプルデータの解析・評価を実施した。長谷工コーポレーションと安藤ハザマ、佐藤工業は音のサンプルデータ収集と技術評価、CAEソリューションズはシステムの開発を担当した。
 安価で迅速・簡単に360度全方向の音源の方向を可視化できる同システムは、広範囲の音響情報を必要とする建設現場などで、大きな効果を発揮すると期待される。

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