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空調設備工事各社/20年4月新卒採用を大幅増/中途も積極採用  [2019年3月6日3面]

空調設備工事各社の人材採用状況

 日刊建設工業新聞社が、空調設備工事会社11社を対象に実施した採用調査で、来春(2020年4月)入社を予定する新卒採用数が、今春(19年4月)入社予定に比べて大幅に増加することが分かった。来春の採用計画を回答した11社のうち、9社が増加もしくは横ばいとの見通しを明らかにした。来春の採用計画数は合計669人で、今春入社予定の580人を89人上回る。来春の採用は会社説明会が解禁になるなど、活動が本格化している。超売り手市場が続くと見られ、企業にとって厳しい採用戦線になりそうだ。
 採用数の増加を計画する9社は、理由について「改正労働基準法による時間外労働の上限規制に対応するため」(三建設備工業)「(増加する)建設需要に対応するため」(大気社)「継続的な事業成長のため」(ジョンソンコントロールズ)などと回答した。働き方改革や旺盛な建設需要に対応するため、引き続き人材獲得に積極的な姿勢がうかがえる。
 目標の採用人数を確保するための取り組みも活発になっている。多くの企業がインターンシップ(就業体験)などで会社の魅力をアピールし、その後の採用活動につなげる戦略を描く。学校訪問や学内説明会への参加や広報活動を通じた認知度向上など、学生との接点を可能な限り増やし採用につなげる取り組みにも力を注ぐ。
 即戦力となる中途採用も激化している。19年度の中途採用計画を公表している6社のうち5社が増加、1社が横ばいと回答した。中途採用を強化する狙いとして「中堅技術者不足のため、経験者の採用を増やす」(ダイダン)「働き方改革推進のため」(日比谷総合設備)「採用数にとらわれず、優秀な人材を確保する」(三機工業)などの声が挙がっている。
 今後も人材確保は業界間、企業間で厳しい競争が見込まれる。会社の魅力を高め多くの人材に興味を持ってもらうには、生産性向上による業務改革はもちろん、処遇や職場の環境整備の改善もますます重要になりそうだ。

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