論説・コラム

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回転窓/風土治水歌  [2019年3月6日1面]

 明治時代に治山・治水事業の先駆者と呼ばれた宇野円三郎(1834~1911年)。地元の岡山を中心に数多くの堤防工事を手掛け、砂防工の必要性を説くため技術書の発刊や歌なども作った▼その歌の一つに「風土治水歌」がある。前書きに「軍歌のふしにうたうべし」とあり、「嗚呼恐るべし/過し明治の十三年/岡山県下の三大河川/旭の吉井高梁や/其他幹支の川に洪水ありしこのかたの…」と歌詞が続く▼山に緑を蘇らせ、自然の姿で水を治める。治山・治水事業は昔から、国を治める大事業で、多大な経費と労力が必要となる。それだけに一般の人々の理解が欠かせない▼“地下神殿”と呼ばれ、人気を集める「首都圏外郭放水路」(埼玉県春日部市)で、民間企業が見学会を運営する社会実験の第2弾が23日に始まる。今回は「地下神殿」コースのほかに、第1立坑を回る「立坑体験」、巨大ポンプを見学する「ポンプ堪能」の2コースが加わる▼昨年の第1弾見学会には約3万5000人が参加した。洪水を防ぐために、どれだけ多くの技術者が苦労し、施設を造っているのか。まずはその施設を見てもらいたい。

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