技術・商品

このエントリーをはてなブックマークに追加 文字サイズ 

富士ピー・エス/ループ継ぎ手を改良/耐用年数100年相当を確認  [2019年3月7日3面]

「スイングループ継手」の輪荷重走行試験

 富士ピー・エスは5日、埼玉県川島町にあるG&U技術研究センターで、新たに開発した「スイングループ継手」の輪荷重走行試験を実施した。継ぎ手部分の鉄筋の角度を見直したことで、従来のループ継ぎ手に比べて床版が薄くできる。合理化継ぎ手よりもコストが抑えられるのも特徴だ。実験では、車両通行を想定した輪荷重走行試験を実施。継ぎ手接合部のひび割れや変形、鉄筋のひずみ、耐荷性能、破壊特性などを確認した。
 スイングループ継手は、床版に垂直に取り付けていた継ぎ手部の鉄筋を斜めに配置する。従来のループ継ぎ手の最小床版厚が220ミリだったのに対し、スイングループ継手は最大180ミリまで薄くできるという。床版の軽量化を可能にし、既存構造物の負担軽減につなげる。
 1日には、大型ダンプ車に相当する輪荷重250キロニュートン(N)の負荷を掛けた車輪で、床版を10万回往復させる試験をクリアし、耐用年数が100年相当であることを確認した。ひび割れや変形、鉄筋のひずみ、耐荷性能、破壊特性にも問題はなく、実用化できる見通しが立ったという。5日には、輪荷重を350キロNに引き上げ、14・5万回の往復テストを実施したが=写真、大きな異変は見られなかった。
 従来使用されてきたループ継ぎ手はコスト面で優れるものの、使用するループ鉄筋の径によって最小床版厚が決定され、必要以上に厚みが増し既存構造物への負担が大きくなっていた。床版を薄くする工法としてさまざまな合理化継ぎ手が開発されてきたが、コストが上昇するなどの理由から改善が求められていた。
 今後、さらに試験を重ねて強度などを詳細に確認した後、増加する床版取り換え工事の新工法として導入していく方針だ。

この記事へコメント

メールアドレスが公開されることはありません。

インフラ・ビジネス最前線―ODAの戦略的活用
 途上国や新興国で日本の民間企業が行うイ...続きを読む
建設業で本当にあった59話の心温まる物語
およそ500万人が働く建設業界。それぞれ...続きを読む
作業現場が危ない?!熱中症予防・対策マニュアル
熱中症は、早期の対処で重症化を防げる疾患...続きを読む
中小企業の事業性を向上させる税理士の経営支援
身近な専門家である税理士の支援を受け、中...続きを読む
DVD 道路工事の労働災害・公衆災害
安全教育用DVD「つくる!安全現場の一年...続きを読む