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鹿島ら/資機材情報のデジタル化システム開発/リアルタイムで在庫や位置把握  [2019年3月7日3面]

ケイ・フィールドの画面イメージ

 鹿島らは、建築現場にある資機材の在庫管理を行うシステム「KENLOGI」(ケンロジ)と、資機材の位置情報や稼働状況をリアルタイムで把握できるシステム「K-Field」(ケイ・フィールド)を開発した。両システムを併用することで、現場内のさまざまな資機材の在庫管理作業を効率化させる。資機材の位置情報や稼働状況が地図にリアルタイム表示。「見える化」を図ることで、生産性の向上や資機材の有効活用につなげる。
 ケンロジは、ビジネスアプリの開発などを手掛けるユニフィニティー(東京都渋谷区、曽良俊介社長)と、ケイ・フィールドは位置情報サービスなどを提供するマルティスープ(東京都千代田区、那須俊宗社長)と共同開発した。鹿島の資機材リストデータと、各リース会社ごとに異なっている資機材コードとをひも付けることで、既存の識別タグをそのまま利用できる点が特徴だ。
 現場の資機材管理担当者は、パソコンやタブレット端末などで、現場内の在庫管理や高所作業車などの貸し出し管理、資機材の揚重申請などが行える。台帳を使った従来の管理手法と比べて、資機材の運用効率が飛躍的に向上するとしている。
 ケイ・フィールドは、管理したい各資機材に小型発信機(ビーコン)を取り付け、現場内に設けた受信機と信号をやりとりすることで、それぞれの位置が正確に把握できる。位置データは、現場事務所などのパソコン画面の地図に表示される。全球測位衛星システム(GNSS)発信器を設置すれば、工事関係車両の運行状況など現場敷地外での位置把握にも利用できる。
 自動化・ロボット化を図る「鹿島スマート生産ビジョン」の一環として導入を進めている。名古屋市中区で建設中の自社ビル「(仮称)鹿島伏見ビル」の新築工事など複数の現場で採用。同ビルの工事では、高所作業車や台車など約150台の資機材にビーコンを取り付けて管理している。全ての高所作業車にマグネットセンサーを設置し、稼働状況も把握している。
 こうした取り組みにより、使われず放置されているような高所作業車が無くなり、資機材の有効活用につながっているという。今後は、作業員などにビーコンを持ってもらって動きや滞留場所を把握し、安全通路などの仮設計画に生かしていくことも検討している。

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