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東日本震災から8年/福島県でインフラ整備進む/3月21日にならはスマートIC開通  [2019年3月11日4面]

JR常磐線・富岡駅~浪江駅間は復旧作業が急ピッチで続く

 ◇Jヴィレッジ新駅は4月20日開業
 東日本大震災から8年、福島県内では復旧事業とともに、地域の復興を促すインフラ整備が着々と進んでいる。常磐自動車道のならはパーキングエリア(PA、楢葉町)には、休憩施設接続型のスマートインターチェンジ(IC)となる「ならはスマートIC」が21日午後3時に開通となる。JR常磐線は新駅「Jヴィレッジ駅」が4月20日に開業し、地域のにぎわい創出へ期待が高まっている。
 ならはスマートICは、休憩施設接続型のETC専用ICとして、楢葉町と東日本高速道路いわき工事事務所が2017年5月から整備を進めてきた。南側の広野ICから5・3キロ、北側の常磐富岡ICから11・1キロに位置する。開通に伴い、高速道路へのアクセスが向上し、住民の移動が活発化される。第3次医療機関となっている磐城共立病院など、いわき市内や南相馬市内の医療機関への救急搬送時間が短縮され、関東や東北からの観光客が増加する見通し。
 JR常磐線は、富岡駅~浪江駅の19年度運転再開を目指し、地震によって崩壊した橋梁などの復旧作業が進行中。バラストの交換やのり面の表土の除去といった放射性物質の除染に加えて、軌道、盛り土・切り土工、電化柱、信号・通信設備、停車設備などの整備が一体的に行われている。工事は除染などの進捗(しんちょく)を踏まえ、16年3月に着手した。5日に東京都内で会見したJR東日本の深澤祐二社長は、常磐線の復旧に関し、「(再開が)1年後を目指した工事は順調に進んでいる。しっかりスケジュールを管理したい」と手応えを示した。
 Jヴィレッジ駅は、営業中の広野駅~木戸駅の間に設置される。日本初のサッカーナショナルトレーニングセンターとして1997年に開設された「Jヴィレッジ」の最寄り駅。Jヴィレッジや周辺でイベントなどがある際に、一部の列車が臨時停車する。Jヴィレッジは、東日本大震災による福島第1原子力発電所の事故の緊急対応拠点となって以降、営業を休止してきたが18年夏に一部を再開し、4月20日に全面再開となる。
 同日はJヴィレッジで予定されるサッカーのなでしこリーグ1部第4節、ジェフユナイテッド市原・千葉レディース対マイナビベガルタ仙台レディースの試合が駅開業記念マッチとして催され、多くの人が新駅を利用しそうだ。

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