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道路舗装大手/20年春の新卒採用数増加/就活ルール撤廃で面接の前倒し検討  [2019年3月12日3面]

道路舗装各社の人材採用状況

 採用活動が本格化している2020年4月入社の新卒社員について、道路舗装大手各社が来月入社予定よりも増員する方向で動いていることが分かった。日刊建設工業新聞社が大手8社を対象に実施したアンケートの結果によると、今春(2019年4月)の採用予定数が合計410人なのに対し、来春(20年4月)の採用計画は前年比13・7%増の466人となる見通し。鹿島道路と大成ロテックを除く6社が今春を上回る新卒社員の確保を目指す。
 来春の採用計画数466人のうち、技術職は386人。全体に占める割合は82%と、今春(80%)と同程度を見込んでいる。前田道路は「特に技術職が不足している。働き方改革を進めるためにも採用人数を増やす」として、8社の中で最も多い80人の採用を計画する。東亜道路工業は「人手不足に対応する」として採用数を16人増やす予定だ。
 経団連は就職・採用活動の解禁時期を縛る「就活ルール」を、来春採用までで廃止する。産業間、企業間での人材獲得競争が激化する中、ルールがなくなることで人材の青田買いなどの懸念が高まっている。
 大成ロテックは「採用スケジュールは学生の要望や学業への影響などを総合的に勘案して検討する」とし、就活ルール撤廃後の方針を検討中だ。前田道路は「面接の解禁日などを廃止した場合、面接・採用スケジュールが前倒しになる可能性がある。当社も面接・採用スケジュールを早めるなど検討する」と対応を急ぐ。
 今春採用では外国籍社員が増加した。410人のうち外国籍社員は17人。8社中5社で外国籍社員が入社する予定だ。全体に占める割合は前年比3・1ポイント上昇の4・1%。前年に採用実績がゼロだった大成ロテックが今春10人採用し全体に影響した。同社は「グローバル化への対応などを目的に有能な留学生を採用した。今後も継続する」と外国籍社員の採用に積極的な姿勢を見せる。
 外国籍社員の採用に関しては、ほとんどの社が「国籍に関係なく優秀な学生を積極採用する」(世紀東急工業、鹿島道路)方針。「日本語を話せる学生を採用する」(日本道路)や「日本語の習得レベルを考慮して採用する」(大林道路)など、多くの社で日本語を話せることを採用条件に設定している。
 19年度の中途採用数は回答した6社の合計で101人。同じ6社で比較すると18年度(105人)からほぼ横ばいとなる見通し。採用計画数が最も多いのは大林道路の31人で、18年度(31人)と同程度の確保を目指す。次に多かった鹿島道路と日本道路は20人。日本道路は18年度(30人)から10人減となるものの、「働き方改革の推進に伴い、即戦力となる人材を増員する」として中途採用を積極展開する。

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