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九州整備局九州技術/災害現場の3Dモデル化技術実証実験を公開/誤差は数センチ  [2019年3月15日13面]

3D計測機器の試作機

3Dモデル化した研修用堤防

 九州地方整備局九州技術事務所は13日、福岡県久留米市の同事務所で災害現場を迅速に3次元(3D)モデル化する技術の実証実験を報道関係者に公開した。360度カメラとレーザースキャナーを組み合わせて試作した3D計測機器で災害現場を想定して事務所敷地内に設置した盛り土などを計測し3Dデータを作成。現地実測との誤差は数センチ程度にとどまり、十分な性能を満たしていることを確認した。
 3D計測機器「まるデジ」はレーザースキャナーで計測した点群データに360度カメラで撮影した画像を重ね合わせて3Dモデルを作成するシステム。富士通研究所が開発し、同事務所と日本工営が実証実験を行っている。
 計測範囲は半径30~40メートル程度。1計測当たりの所要時間は約2分で数日かかっていた従来技術に比べ大幅に短縮され、複数の場所で計測したデータを簡単かつ自動的に統合し出力できるため後処理の手間も大幅に削減される。フィルタリングなど複数の工程が必要な従来技術に比べ10分の1程度の時間で3Dモデルを作成できる。
 作成した3Dモデルは複数のパソコンやタブレット端末で共有でき、360度カメラのみでの撮影画像と異なり遠近感があるため規模を把握できることから災害復旧の設計や施工で有効活用が見込まれる。
 同日は事務所敷地内に設置を進めている実物大の研修用堤防を計測し、短時間で簡単に3Dモデルを作成できることを実証した。
 同事務所ではスマートフォンで撮影した動画をクラウドにアップし画像解析して3Dモデルを作成する「3D画像測量サービス」についても実証実験を行い、簡易な手法で災害復旧での概略的な資材量把握などに有効な3Dモデルを作成できることを確認している。
 同事務所の島本卓三所長は「災害復旧を迅速、効率的に行うため、測量や工事には3D化が必要になってくる」と話し、生産性の向上に向けた中小規模の工事や構造物の維持管理での活用の可能性も示唆した。

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