論説・コラム

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回転窓/まずは互いを知ることから  [2019年3月15日1面]

 発注者、ゼネコン、専門工事会社、技能労働者。建設工事で役割が異なるプレーヤー同士の相互理解は円滑な現場運営に不可欠といえよう▼発注者や元請のゼネコンが直接、工事の最前線でコンクリートを打ったり鉄筋を結束したりすることはない。それでも冬は寒く、夏は暑い環境下、重たい資材を運び、危険も潜む場所で作業する技能労働者の仕事の一端に触れることで、現場を見る目も違ってくるだろう▼建設技能者を育成する富士教育訓練センター(静岡県富士宮市)には毎年、ゼネコンに入社した若い人材が研修に訪れる。昨夏には国土交通省の若手技術者が初めて、同センターで鉄筋の組み立て作業などを体験した▼「職人のすごさが分かった気がする」。参加者の1人が作業を体験した感想を話していた。「これからは職人の皆さんに感謝の気持ちを込めて『お疲れさまです』と大きな声で言いたい」。そんな声も聞こえてきた▼働き方改革で現場運営は一段と効率化が求められる。互いを知り、コミュニケーションを深めていく。一見当たり前のような取り組みの第一歩になるのが互いの仕事を理解することだろう。

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