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熊谷組/床コンクリひび割れ計測ロボットを開発/計測作業時間を短縮、将来は外販も  [2019年3月20日3面]

ロボットの外観

 熊谷組は、建物の床コンクリートを連続的に撮影してひび割れを検出する「ひび割れ自動計測ロボット」を開発した。ひび割れの幅や長さを正確な位置データとともに把握し、構造図のCADデータと重ね合わせて出力できる。計測作業にかかる時間が従来と比べて約半分に短縮できるとともに、計測する作業者の肉体的な負担も低減できる。適用対象は面積が広い倉庫やショッピングセンターなど。床面以外への適用も検討する。将来的に商品化し、販売も視野に入れている。
 同ロボットは、自動走行車やデジタルカメラ、床面を照らすLED照明、パソコン、バッテリーなどで構成する。自動追尾型トータルステーションと組み合わせて使うことで、位置データを取得しながら撮影する仕組み。開始点と終了点の座標値をあらかじめ入力しておき、スタートボタンを押すと、自動的に走行を開始して計測を進めていく。検出できるひび割れ幅は0・06ミリ以上となる。
 1・4メートル幅の帯状に写真を撮影して、隣接箇所と重ね合わせることで、対象区画全体の状況を把握する。画像データの容量を考慮し、撮影する際の1区画の大きさは幅10メートル、長さ10~20メートル程度を想定。測定後は撮影画像や、ひび割れ箇所を示した図面、ひび割れの幅や累積長さを記した図などが出力され、検査報告書に用いることができる。
 同じ箇所を継続的に計測し、ひび割れの状況を時系列で把握したり、コンクリートの配合とひび割れの相関性を分析したりすることも視野に入れている。開発に当たっては、クラボウから連続写真撮影技術やひび割れ自動検出技術の協力を得ている。

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